ひと夏の救い
そして、相変わらず変人4人組は私のとこに集まって来る。

飽きもせずに、良くやるわよね。


なんで…なんで、だろう。

本当に意味が分からない。

私に友達なんて、必要ないのに。


はぁ、とまたため息を着くけど、気持ちは全く晴れない。

最近あの人達といると、すごくモヤモヤする。

なんでか分からないけど、
怖くて、
不安で、
でも、ちょっとくすぐったくて。

やっぱり…人と関わるなんてろくな事ない。

結局、女子の嫌がらせは止まないし、
寧ろエスカレートしているような気もする。

最初は口で私に聞こえるように悪口を言うくらいだった。

けど、机にゴミが乗る様になって、
昨日なんか上履きが無くなってた。

トイレで見つかったみたいだけど、
展開がベタベタのベタだわ。

というか、やる事が小さいのよね!

そんな事したって、
元からあの変人達が寄ってきてるんだから、
あっちを止めるようにすれば良いのに。

好かれたいなら、
好きな人の近くにいる女を攻撃するより、
自分を磨く事に専念した方が余程いいでしょうに。はぁ。

…私だって、離れられるなら離れたい。

こんな、意味わかんない気持ち。
早く消したい。







なんて




そんな事を思った矢先に、

澄晴が珍妙な事を言い出した。

「じゃあさ、俺達で学校の七不思議、解決しない?」


と____________



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