続・俺様専属メイド!?
そちらをチラッと見ると、元気な村岡くんがあたしに向かって手を振っていた。
応援されるのが嬉しくて、思わず頬が緩んだ。
けど、次の瞬間グラッと視界が歪む。
驚く間もなく体に衝撃。
「岡田!?」
「杏!」
「先生!」
「保健の先生呼ぶ!?」
いろんな声が遠くで聞こえる。
意識が朦朧としてきて、視界がぼやける。
「杏は俺が運びます!」
その声が耳に届いたと同時にふわっと浮く感覚が襲ってくる。
力強い腕に支えられるのが分かり、あたしは意識を手放した。