続・俺様専属メイド!?
こけた時にケガしたのかな。
「大丈夫?頭打ってたからね」
「大丈夫です。多分こぶができました」
手で特に痛いところを触ると、やっぱり膨れている部分があった。
それに体から倒れたから、体のあちこちが痛い。
あたしの言葉を聞き、氷を持ってきてくれる。
それを受け取り冷やしながら先生を見る。
「軽い熱中症だと思うわ。ほら、スポーツドリンク飲んで。ちゃんと水分摂取しないと。
悩み事でもある?睡眠不足も良くないわよ」
「はい……」
今日走って来た後何も飲んでなかったし、気をつけないといけないな。
睡眠は自分では寝てると思ってるけど、きっと浅かったんだろうな。
「長谷川くんにもお礼言って。
ここまで運んでくれたんだから。
じゃあ戻れるようなら次から授業戻りなさいね。
私、ちょっと用事あるから長谷川くんが岡田さんを連れて行ってあげて」
「分かりました」
大河の返事を聞くと、先生は出て行ってしまった。
この空間にあたしと大河だけになる。
「重かったよね、ごめん。
でも助かった。ありがとう」