続・俺様専属メイド!?
「翔~、しっかりしなさいよね」
文句を言いながら俺の腕を引っ張り、早くベッドから降りさせようとする。
そんな杏に触れたくて、空いてる方の手をそっと伸ばすけどさっとかわされて、床に落とされる。
そりゃ自分で決めたことだけどさ、ひとつ屋根の下にすげぇ好きな女がいたらやっぱり、ね……。
触れたくもなるよな。
杏はそんな素振りを見せないけど。
俺の意志弱すぎだろ!
まぁ、高校男子なんてみんなこんなもんだろうな。
これが健全なる男子高校生だ。
って俺はそこらへんの野郎とは違う。
「そんなところで寝ない!」
いろいろ考えて一人ツッコミをしていると、杏に注意を受ける。
シーツを持って、俺を見下ろす杏は主婦みたいだ。