ヒスイ巫女2

婚約

「陸さん、相手の娘さんとはどうですか？」
「巫女様あの方は正直な所あまり好きにはなれません。
申しわけないのですが･･･」

うつむき謝るように話す陸

「分かった下がってよい」
「はい」

陸は巫女の部屋から出ると背伸びをした。
「たくっ、毎回断るのも疲れるな」

陸は次期巫女15歳婚約するには遅いぐらいの歳だ。

なぜこの歳まで婚約できていないのは陸がすべて断って来たことと断れたからだ。
陸は男性で初めての巫女だからこそ誰しもが知っているだからこそ責任も大きいんだろう。
嫁になる女性だそれだけの責任と一緒に生きていきたくないのだろう。
かと言う陸も婚約をするつもりはないだがどうせ決められた人と結婚する事については決まっているからわがままは言わない。