愛情の定義。
成人という仲間に加わった大人。
でもまだまだ中身は子どもで。
そんな中途半端な『二十歳』
ただ、私は迷いながらも
精一杯『二十歳』を生きた。
私が選んだ道は、正しかったのか
それとも間違っていたのか
今でも時々考える。
だけど
今、左手に感じる温もりが
私の選択は間違ってなかったと
教えてくれている。
暖かい日差しが差し込む窓辺に
目を細めた。
程よく色付いた桜が風に揺られて
花弁を散らす。
「今日はいい天気だね、
お花見でもする?」
私は彼に問い掛けた。