「離れるの禁止って、言ったよね……っ」
「……………っ、」
何をしたんだろうか、オレ。
こんなにも惨めみたいに見えるなんていつ以来だ。
…………本気、だったのか。
本当にただただ一途に………。
最低、最悪、馬鹿。
そんな言葉はまた、心の中に積もった。
……拒絶なんて、しちゃいけなかった。
したくなんて、なかった。
…………アイツが隣にいないなんて、
望んだっけ。
望んでねーよ、馬鹿。
『お、おいっ!!後藤!!』
クラスメートの声を通り過ぎて、
いつの間にか廊下へ走ってた。
授業とか、先生とかどーでもいいから。
アイツに謝らないと、いけないから。