【完】魅惑な藍の海の恋心色。





「三木くん……三木くんは、無事ですか……?」



校長先生は目を細める。



修学旅行の行事を抜け出して、あんな場所で2人きり。


当たり前だけど、疑ってるんだ。



わたしと三木くんは恋人でもないし、体の関係ももちろん無い。


でも、学校側からしたら関係ない。



夜に教師と生徒が2人きりの挙げ句、

教師が生徒に、怪我をさせたことが問題なんだ。



「……えぇ、無事よ。足も今は一応動いてて、多分少しキツめの捻挫ね。」


「よかった……。」



心からホッとする。


三木くんも、三木くんの足も無事で、本当によかった……。



「さっき本人と親御さんが電話で話をして。あと1日、京都を満喫してから夕方、みんなと一緒に帰るってことになったらしいわ。」





< 136 / 263 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop