青空日記
「メイちゃん。今度から同室になったユミちゃんよ。メイちゃんと同い年だから、いろいろお話しできるわね。」

看護婦さんにそう言われて、家族の方に付き添われながら
入ってきた女の子は、今まで俯いていた顔を上げた。

「秦野 優魅(ハタノ ユミ)です。」

その顔立ちのハッとするような美しさを、私は一生忘れることができない。







彼女…、ユミちゃんはまるで天使のようだった。
< 5 / 23 >

この作品をシェア

pagetop