公園であいましょう
(5)
 次の日、同時刻。私は佐倉くんと、あの公園のベンチに座っている。


   
   「ほら。」


 
 佐倉くんから渡されたのは、あたたかい缶コーヒー。
 佐倉くんは、ポケットからふたつ取り出すと、一つは私に
 そしてもうひとつのプルトップを開け、ゴクゴクと喉を鳴らして飲んだ。

 間近で、喉仏がゴクリ、ゴクリとうごく。

 
   「何?」


 佐倉くんが横目でこちらを見るので、慌てて目をそらした。
 
 やばかった、目が釘付けになっちゃてた。


   
   「ところで、委員長って、このあたりで働いてるの?」


 
 缶から口を離した佐倉くんが聞いてくる。


   
   「そう、この地区の花里公民館ってとこで。」

   「公民館で、、、。」

   「うん。公民館の運営の事務的なことと、もうひとつ
    公民館の中の図書の管理。そっちがメインなんだけどね。」

   「へぇ、なんか委員長らしい!。」

 

 納得!という声で、佐倉くんが言う。


   
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