公園であいましょう
(16)

 私と佐倉くんが、あの公園で逢ったのが

 運命のいたずらだとしたら、、、


 私の運命の糸を握っている神様は

 ずいぶんといたずら好きな神様にちがいない。


 私のさえない運命なんてものは、この神様にしてみたら

 ちょっと転がして、いたずらしてみようと

 ふっと思いつきでかまってしまうものだったに違いない。



 でも、たったひとつの私の運命だ。

 大切なものには変わりない。

 だから、こう思うのだ。


 いたずらにあっちへ、こっちへころがされる運命も

 その時、その時の一瞬を大切にしていけば

 いいんじゃないかって。


 そう、私にそれが出来るだろうか、、、、。
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