復讐女


『沙希、俺だ』


「どうしたの?電話なんて珍しいね」


『今日、遅くなる』



「……おんな?」


『は?馬鹿かお前は……聡に誘われたんだ……早めに帰るから心配すんな』


「……うん、わかった」


『沙希、お前との約束は守るから心配らしいするな。……てか、お前以外興味なんてねぇから』


そう言って電話を切る
……俺は何を言ってるんだ。


沙希も沙希だ……
ヤキモチやくなんて……


ヤキモチ?
まさか……
…………
俺らの関係って
イマイチ微妙だな…


まぁ、この件が片付かない限り
前には進めねぇな。



聡との約束の時間より
少し早い時間に真の店に行った


「隼斗さん、いらっしゃいませ」


『真、悪いな……沙希の事……』


「あ、いや、しょうがないっすよ」


『すまねぇな、埋め合わせはするから』


「隼斗さんのお陰で売り上げ上昇っす」

真は人懐っこく笑う


『聡と待ち合わせしてんだ……』


「はい、聞いてます。部屋へ案内します」


そう言って案内されたのは、いつもの部屋ではなく隠れ部屋


「隼斗さん……ここだけの話ですが……」

真は口を開いた
< 51 / 74 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop