茜日和
あたしは嬉しい気持ちで沢山だった。
あたしをいいところばかり見て沢山ほめてくれた。
あたしはいつか、人の痛みが分かって、希望を与える大人になりたい。
そう…先生みたいな…。
あたしの痛みをやわらいでくれた。
「傷つける人なんてまだまだ子供よ!何も分かってない心が冷えきってる人よ!そんな人が立派な大人になるなんて先生はないと思うわ!後で自分にしっぺ返しくるんだから、茜さんは気にする事ないわ!」


あたしはゆっくり首を縦にふった。
「ありがとうございます…」

あたしは満面な笑顔を先生に向けた。

心をこめて、あたしらしい笑顔で…

「その笑顔!一番いいわ!」

先生も満面な笑顔を向けた。
先生の方が、人を幸せにしそうな笑顔で、誰もが否定しないような、温かい笑顔だった。
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