恋人たち【短編集】

明日は半年の記念日だ。
私はこの日のためにいっぱい、練習をした。
ある言葉を伝えるための、練習。

だけど創一は学校に来なかった。試合だから。
だから手紙を書こうと思う。
私は日記を書く習慣があるからか、手紙を書くときでも他人事みたいだとよく友達に言われる。

だからまぁ、変かもしれないけど。気にしないで。



付き合い始めて、半年だね。そういちに好きって言われてからだと、７ヶ月か。

まず、そういうの覚えてるってことにびっくりされそう。
あのね、なんか勘違いしてるみたいだから言うけど、私はどうでもいい人と付き合わないから。

そういちが告白してきたとき、柄にもなく、なんか、運命みたいなものを感じたの。
ばかでしょ。私。