覚醒
その女性が私のほうへ近づいてくる。


何で・・・?どうして・・・?

「あの・・・ここの塾生ですか??」


髪が長く綺麗なストレート。
目がくっきりとしていて澄んでいる。
派手ではなく、女の子らしい服装だ。
20代ぐらいの人かな??



「そうですけど・・・どうかしましたか?」



私はことの成り行きが分からず
逆に聞き返してしまった。



「広松先生ってまだ講師やってますか?」


もしかしてこの塾の卒塾生??


「まだやってますよ。私数学を

教えてもらってます!」


「そうなんだ!!良かった・・・」



この時までは何も知らずに
その女性と話していた。

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