極上ドクターの甘い求愛



正面のナースステーションの前で5人ほどの若い看護師さん達が1人の男性を取り囲んでいた。

180センチ以上ある高身長が災いしているのか、それとも甘いマスクが世の中の女子を惹き付けるのか知らないけど、彼の周りに人は絶えない。

子供から老人まで、正に老若男女、誰彼構わず人は彼の元に集まる。


『そうだけど、すぐにオペが入ってるからゆっくりはできないんだ。』

『『ぇえ~っ!?そうなんですかぁ~っ!?』』


彼が少しでもニコッと笑って見せれば、世の中の女子は彼にメロメロになる。

あの端正な顔でどれだけの女の人を泣かせてきたのか……考えただけで背筋が凍る。

あの横…通りたくないなぁ…。

時間がないと言っているのに、中々ナースたちは岩崎先生を離そうとはしない。

私は昔からあーいったミーハーな女子たちは苦手だった。もちろん、ミーハーな女子たちに囲まれている格好イイ男子も。

私の好みは、地味で落ち着きがあって安定してて女性経験が浅い人。

万人が格好イイと評するだろう岩崎先生を囲んでいる看護師さん達とは関わりたくない。

でも…、あの人たちの横を通らなければ薬剤部には行けない。


病院関係者は、ナースステーションの奥にある階段を使うことが義務付けられている。

エレベーターは患者さんや外部の方が使用するものだからと。……まぁ、そんな規則守ってる人はあまりいないけど。

1階から15階まで階段とか…キツいもんね。軽く筋トレだよ。



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