労苦
第30章
     30
 その日、午後5時過ぎまで南新宿署の帳場にいて、その後、帰庁した。


 一課のフロアに戻ると、多数の刑事がいて、仕事をこなしている。


 紛れ込み、デスクに着いて、残務をこなす。


 疲れていた。


 パソコンのキーを叩き、捜査記録などを付ける。


 俺たちは一課の他のデカとは全く違う行動をしている。
 

 だが、いずれここ警視庁も、組対を稼働させることになるだろう。


 神宗会を潰すには。


 過去にも組対は暴力団に対する捜査で動いたことがあった。


 刑事部にいても、傍らで組対四課や組対五課などの捜査員を見てきたのである。


 物騒なヤツらだ。


 アイツらはヤクザ者を相手するので。
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