労苦
 会議室として。


「神宗会の当山、池上、田無の三名が三原社長殺害に関与しているのは、ほぼ間違いありません」


「やはりそうですか」


 俺の言葉に石川が頷く。


 そして軽く息をつき、


「いずれ神宗会とは決着を付ける必要があります。私はそう思っています」


 と言ってきた。


「ええ。今はまだエネルギーを蓄えておくだけでいいでしょう。いずれ動きますから」


 そう言うと、石川も緊張が一転弛緩になる。


 コーヒーを淹れてもらい、飲んだ。


 幾分座が和む。


 その日も事件に関し、話し続けた。
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