労苦
第56章
     56
 所轄で捜査員と話をしながら、事件の概要を掴み、同時に時間も過ぎていく。


 ずっと感じていた。


 今回の三原伸吾殺害事件は、重大な意味を持つものであると。


 神宗会の当山謙太が、おそらく同じ組の人間と組んで起こしたと目される。


 幾分気が急くこともあった。


 もう年末が近いのだし……。


 その日も午後6時には所轄を出て、警視庁へと車を出す。


 疲れはあった。


 だが、いろいろあっても仕事は続く。


 暇がない。


 一息つけるのは、仕事後、帰宅してからだ。


 思う。



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