労苦
第69章
     69
 その日も午後6時過ぎには新宿を出て、車で警視庁へと戻る。


 疲れはあった。


 だが、肉体疲労も心労も受け入れている。


 警察官はそういった類の負荷が多いからだ。


 帰庁し、十階の捜査一課フロアへと入っていった。


 一課の職員たちが大勢いる。


 デスクに座り、パソコンに向かって、捜査報告などを付けた。


 上司がこういった書面などを読んでいるかどうか、疑問なのだが……。


 思う。


 いつかはこういった努力が実を結ぶ時が来るだろうと。


 だから、目の前にある少々の不都合には目を瞑るつもりでいた。


 午後9時には本部庁舎を出、桜田門駅から地下鉄に乗る。



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