労苦
第90章
     90
 その日、南新宿署の帳場で石川からいろいろと話を聞き、午後6時過ぎには署を出る。


 停めていた車に乗り込み、警視庁へと走らせた。


 幾分温度が上がってきて、体はだるく、きつい。


 まだ残っている仕事がある。


 帰庁し、十階の捜査一課フロアで、残務をこなした。


 午後9時を回る頃に本部庁舎を出、桜田門駅へと向かう。


 地下鉄に乗り込み、帰宅した。


 その夜も晴海と食事を取り、混浴してから、同じベッドで眠る。


 連日、心身ともに疲れていた。


 だが、朝になると、スーツを着て出勤する。
 

 また時が流れ、翌週の木曜も朝起きた。


 まだ寝ている妻を起こさないようにして、支度をし、職場へと向かう。
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