労苦
第93章
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 その日も街を歩いた後、午後7時過ぎには警視庁に戻った。


 淡々と残務をこなす。


 午後9時前には本部庁舎を出、桜田門駅から地下鉄に乗った。


 自宅へと戻る。


 晴海が出迎えてくれ、一緒に遅い夕食を取った後、混浴してシャワーを浴びた。


 同じベッドで眠る。


 二日後の日曜も朝起きて、キッチンでコーヒーを一杯淹れ、飲んだ。


 妻はまだ寝ている。


 起こさないようにして、出勤した。


 地下鉄で千代田へと向かう。


 朝の電車は混雑していたのだが、すぐに目的の駅に着き、そこから歩き出す。


 午前8時20分には着き、十階の捜査一課フロアへと行った。



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