労苦
第99章
     99
 その日も丸一日、警視庁の捜査一課フロアに詰め続けた。


 他の一課の人間たちもデスクで各々仕事をしていたが、さすがに午後9時を回ると、皆帰る。


 夜勤の刑事たちを残し、フロア内は閑散としていた。


 午後9時過ぎには橋村と共に一課を後にする。


 地下鉄に乗って、帰宅した。


 過労とストレスで参っている。


 晴海と共に食事を取り、混浴して、一晩眠った。


 朝はいつも俺の方が先に起き、コーヒーを一杯淹れて飲んでから、カバンを持つ。


 そして部屋を出、地下鉄の駅へと向かう。


 その週の金曜も通常通り出勤した。


 都内は晴れている。


 今日も暑くなるだろう。
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