東堂くんは喋らない。





「……」



落ち込む松原に特にかける言葉も思いつかない俺は、テストをしまって読書に専念することにする。


だが




「は!?98点て…なんだこりゃぁ!?」




しまう寸前、松原にそれを奪い取られてしまった。




「しかも−2点は単なる符号ミス!?なにこれ!?つまり実質100点!?」



「…返せ」




俺は驚愕している松原から、それを奪い取ると今度こそ机の中にしまった。




「…東堂くんて、ほんとに頭いいんだねぇ」



「………別に「お願いしますっ!」




急にパンッと思い切り松原が手を合わせたものだから、思わずビクッと肩が震えた。



…なんなんだ急に…。




「わたしに数学教えて下さいっ!」





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