東堂くんは喋らない。
しぶしぶ、あいていたトングを使って肉を焼く。
ここのバーベキュー場は釣り堀も併設されていて、何人かの男子ははやくも釣りに繰り出していた。
「このクラスはまとまりがねぇ…!思いやりもねぇ…!俺だって釣りがしたいのに…!」
隣では肉を裏返しながら山本がブツブツぼやいている。
「まぁまぁ、山本。肉焼き終わったら釣りすればいいじゃん。その時はもう魚いないかもだけど」
「そういうこと言うなよ!」
キレる山本。そんなに釣りがしたいのか。