私じゃない、彼がいた

◇彼の視線









ある日、気づいてしまった。



前の席の白石くんの好きな人が誰なのか。





話したことはなかった。

多分、クラスメイトとしてさえも認識されていないかもしれない。



そんな彼の心に私は踏み入りたくなった。







だって、好きな人を見る彼は

とても寂しそうで、


今にも泣き出しそうな目をしていたから。




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