君に捧げる花束を
「そんなことないよ?…覚えてないかもしれないけど、私、函南君に会ったことがあるの!
だから、函南君の良いところ、知ってるんだよ!」
私の気持ちが伝わって欲しい!
そんな気持ちで、どうだ!というように、とびきりのドヤ顔で言うと、彼は戸惑ったような呆れたような表情をしたけれど、でもちょっとだけ笑ってくれた。
「じゃあ、俺を惚れさせてみなよ。」
「惚れ…させる?」
「そう。」
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