If I think ~告白~
兄の通夜には沢山の弔問客が訪れた。
高校時代の友人達は、夜、車を飛ばし、夜中の4時に駆け付けた。
中学時代の友人達も、地元の友人達も遠路から訪れていた。
長男の兄は言った。
オレが死んでも、こんなに人は集まらないよ
兄の人柄がよくわかった。
誰にでも面倒見がよかった兄。
人を大切にしていた兄の人柄が ここに現れていた。
きっと、私が死んでも
こんなに沢山の人は来てくれないだろう
私もそう思うと、無性に悲しくて込み上げてくるものがあった。
それから、兄は荼毘に付された。
最後のお別れを、と火葬場の職員に告げられた時、
私は兄に言った。
おにいちゃんの分まで、
頑張るからね…
仕事に復帰したくても出来なかった、兄の変わりに、
私は頑張ると告げた。
本当は行き詰まった仕事をもう辞めてしまおうと想っていた。
でも、兄の悔しさと無念を知って、私は負けるわけにはいかないと決心した。
例え、結果が出なくても、
それに立ち向かうことが大切なんだと、兄が身を持って教えてくれた。
兄は最後まで闘っていた。
最後まで、貫き通していた。
小さな骨になった兄を抱いた私は、この先、何があっても逃げないことを固く誓った。
兄の分まで。