【続】キミとひとつになれたら




「こうしてる間にも小春が危ないかもしれないのにっ……」



悲痛に顔を歪める姿は、何故か嫉妬に狂ってるように見えた。


ため息をついて、翔の手を振り払った。




「心配なんだろうけど、今は2人だけに」


「やっぱ俺、小春の所に行ってくる」


「だからダメだって!」



部屋を出て行こうとする翔の腕を掴んで阻止。




「何でだよっ!これ以上、小春をあんな奴と一緒にいさせたくないんだよっ……!!」


「翔っ!!」



執拗に河瀬ちゃんの所に行こうとする翔に、少し声を張り上げた。




「お前、一旦冷静になれよ」


「……」


「つーかさ」


思ったんだけど。
意外と……。



< 141 / 277 >

この作品をシェア

pagetop