【続】キミとひとつになれたら




それからは、とにかく曖昧だった。


逃げ場はなくて。
どうする事もできなくて。


せめてもの抵抗は全くの無駄で。




無理矢理押さえつけられて、右腕を包丁でパックリ切られた。


激痛が走ったが、悲鳴を上げる気力は残ってなかった。



切り傷から血が溢れて、翔くんはそれを舐めて、傷口から血をすすり始めた。




それと同時に私は気を失った……。





あぁ、どうか。

これは夢でありますように。




< 257 / 277 >

この作品をシェア

pagetop