ナナ色Heart
「応援する!」

玲哉君は、今までに見たことないような、輝くような笑顔で言った。

「俺、二宮に出逢って良かったよ。ありがとな」

あたしは、照れ臭かったからわざと大きな声で言ったんだ。

「お腹すいたなー、マック、食べたいなー。近い将来は、真朝さんと、三人でね」

「じゃあ、とりあえず、今日はふたりで行くか!」

「うん!」

いつか、この悲しみから抜け出せる日がくるのかな。

その時、あたしは今より大人になっているかな。

雨はまだ降りやまなかったけど、あたしは玲哉君といるのが楽しくて、気にならなかった。
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