ナナ色Heart
「お前、なんで俺の名前知ってんの?」

ど、ど、ど、どきーっ!

思わずゴクリと喉が鳴ってしまった。

すると山内君はあたしの眼をジーッと見つめた。

「フッ!」

「な、なにっ!?」

「もしかして……お前……俺に惚れてんの?」

ば、ば、ば、ばれましたーっ!!

あたしはもうどうしていいか分からなくなってしまって、ソファの上でガチガチに固まったまま、眼を伏せた。

もー……やだ……。

きっと、

『お前ごときがこの俺に惚れるなんて、100万年はえーんだよ、このボケ!』
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