ナナ色Heart
ただの不良かと思いきや、ダンスの腕前はプロ級で、今は、アメリカでその道へと進んでいるらしい。

そんな城田玲哉も、アメリカから頻繁にメールを送ってきやがる。

俺のナナに。

せっかくふたりでまったりしてるのに、ピロロンとメールが鳴り、

「あっ、玲哉くんだっ!オーディション合格したんだって!」

とか、ウレシそうに俺に告げる。

あっそ!!

他の男とイチャついてんじゃねー。

若干、機嫌の悪い俺に気付くと、ナナも負けじと言い返してくる。

「言っとくけど、玲哉君は友達だからね。
……蓮だって、三出会じゃ、三年女子とこれ見よがしにいちゃついてたよね?」
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