クリスマスプレゼントは靴下に
「あ、中井さん……実は、私、前島くんとお付き合いしてるんです。」

坂本さんが照れくさそうにそう言った。



「えっ!」

「付き合い始めたのは、ごく最近なんですけどね。
ほら、前島くん…なんか中井さんのこと、おかしな風に誤解してて……あのことを相談されてるうちに、だんだん仲良くなって……言ってみれば中井さんのお陰…みたいなもんなんですよね。」

「そ、そうなんだ。
それは良かったわね。」

「それが縁で、私も三谷君と付き合うことになったんです。」

「そうなの。私のことがご縁だなんて、それじゃ、今度、なにかおいしいものでもおごってもらわなくっちゃ。なんちゃって~
あ…大変…!私、もう行かなきゃ。」

私は時計を見て、逃げるようにその場から立ち去った。



なんだ、なんだ。
モテない者同士、手近な所でくっつきやがって……

いいさ、いいさ。
私のことを肴に、みんなで飲んで笑うがいいさ。
さぞかし、楽しい聖夜になるだろうさ。



あぁ、悔しい!
悔しいけど、私には何も出来ない。
何も出来ないからこそ、余計に悔しいんだけど~~!
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