ヴァンパイヤが総長に恋をした




〔はっ!!か、カイン王!!と…?〕

「アクア姫だ。今、戻った」

〔っ!!あ、アクア姫?!し、失礼しました!!〕





アクア姫って、だれ??





「優良の本名は、アクア。俺は、カインだ。」





私の。本当の名前…。アクア…。水、か





「サユリはいるか?」

〔はい!!〕

「ありがとな。アクア。入るぞ」

『うん』





紗由理…。この中に、お母さんがいるの?


敬礼している見張りのヴァンパイヤの横を通りすぎて、お城の中に入った





ドンッッ





「カ~イン♪お帰り♪」

「とっとと…。サユリ。ただいま」





私の隣で、お父さんと、紫のドレスを着た金髪の綺麗な女の人が、キスをしている





『…あ、あのー…』

「あ、わりぃわりぃ。アクア。
サユリだ」

「?アクア…?」





この人が、サユリさん。私の、本当のお母さん





「サユリ。アクアを連れてきた。
ごめんな。あの、約束の日に会わせれなくて…」

< 102 / 354 >

この作品をシェア

pagetop