ヴァンパイヤが総長に恋をした



『それは違うね。私、お母さんのところで、この武器の使い方、みっちり教えてもらってたから』





二週間、お父さんの目を避けながら、お母さんに、内緒で鎌の使い方をみっちり教えてもらっている






「武器??」

『うん。…アッカ』





シュッ





『アッカって言うの。私の武器』

「…わぉ。死神らしいね」

『でしょ?…シュン』




シュッ




「消えた…」

『お母さんがね、ヴァンパイヤを殺すには、さっきの鎌が一番らしいよ』

「そうなんだ。…ねぇ、優良は、本当に殺してくれるの?」

『龍淵寺さんを殺せるか、まだわからないけど…。
ヴァンパイヤなら殺すよ。
無駄な死人を増やしたくないから』





だれも、" 殺さない "

これは、守れそうにないな





「そうか…。
…よし!!!!今日は学校サボって街行くぞー!」

『え?!!』

「どうせ、優良、教室いかないだろ?

俺、荷物も持ってるし、私服に着替えれば大丈夫だろ」





でも、その私服が…





「服は俺のおごりでかってやる♪」

『え。え?!!そ、そんなのいいよ!!』

< 158 / 354 >

この作品をシェア

pagetop