神様、どうかこの人達に幸福を
休憩室と雑に大きく書かれた部屋に入っていくと


「ピエロ」


「ん?」


洒落たテーブルでナイフを磨いている

赤髪の少女と同じ髪色の赤髪の男の人が返事をした



何故か私を品定めするように見てくる

視線が凄く痛いぐらいに




「殺人試験をやるからソイツくれないかな」


赤髪の少女は、鎖に繋がれてガタガタと震えてる男の人を指差す



特に外傷はなかったが怯えかたが尋常じゃなかった

この人は、ここに来る前に何かされたのだろうか


「はぁ!?なんでだよ!?俺が任務で連れてきた奴...」




赤髪の男の人は、声を荒らげて三つ編みの子に言ったと思ったら

いきなり声を詰まらせた



赤髪の少女を見てみると


赤髪の少女は、殺気を放ち赤髪の男の人を睨んでいた




「...チッ...どこでやるんだよ」



「シャーロットの拷問ルームでやるから」



分かった。と一言言って



ガタガタと怯えてる男の人を無理矢理立たせてどこかに向かう

今から何をするかは、予想すら出来なかった




「可愛いね、名前教えてよ」


不意にそう聞かれた





妖艶な雰囲気に戸惑いながらも私は

「えっと、悠亜:ユアです...」




そう答えるといきなり右頬に右手を添えられて

男の免疫があまりない私は、焦った





「んーじゃあさ、殺人試験受かったら...夜、俺の部屋に来て楽しいコトしない?」


「えっ...でも...」




私の頬は、みるみる紅く染まる

赤髪の少女がポツリと呟いた。



「やめときなよ?ソイツ童貞だから、初めての男が好きならいいけど多分下手くそだよ?」




「うるせっ!!!余計な事言うなよ!!」



そう言って赤髪の男の人がナイフを投げつけるも

見事にキャッチされて

赤髪の男の人は、悔しそうに赤髪の少女を睨んだ



「残念」


そう言うと赤髪の少女は、悪戯っ子の様に笑って

先程のナイフを返していた
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