現在進行形の恋〜 8年越しの想い 〜
そうそう、この塾があったから
あたしと蓮の仲が急に深まることに
なったんだよね。
「伊藤桃華。」
「はい。」
名前を呼ばれ返事をして
壇上に上がり卒業証書を受け取る。
あっぶない。過去に浸りすぎて
危うく返事が遅れるところだった。
まだあと2クラスも残ってるんだ。
なんでこんなに
全校生徒が多いのよ、この学校は。
既に泣いてる子たちがいる中
あたしはまた過去を思い出す。