最高の恋の見つけ方
「近くまで来たから、寄った。電話したんだけど、出なかったからさ」


純は私の肩を抱いた。


「幼馴染?」


「うん、そう」



「卒業、おめでとうってことで、どっか連れて行ってあげたかったんだけど?」



「それだけのために待っててくれたの?」



「まあね、似合わないよな、なんか柄にも無いっていうか」



純の目が私を覗き込む。



「俺、結構お前に本気みたい」



「5歳も年下の女の子に?」



「絵里は、特別」


私は、思い切って純に言った。



「話があるの」



純はちょっと困った顔をした。



「じゃあ、車で話す?」



「はい」



純が助手席のドアをあけてくれて、私は彼の車に乗った。



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