最高の恋の見つけ方
土曜日の昼下がり、葵くんと私は私の部屋で勉強中。



葵くんは期末テストの、私は受験勉強だ。



「葵くんに勉強教えると、私もいい復習になるよ」


「絵里ちんがM大受かったら、俺、真面目に勉強しまくらないとなぁ」


「葵くんもM大行きたいの?」



「絵里ちんと一緒の大学行きたい、高校だってそう思って付いてきたし」




「そろそろ一人立ちしたほうがいいんじゃないの?」


「嫌だ」


葵くんの指が私の顎を軽く持ち上げた。
ほとんど同時に二人の唇が重なった。

重なる度に激しくなるキスに、私の頭はクラクラする。





「絵里は俺のものだから、誰にも渡さない」




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