最高の恋の見つけ方
もう一回付き合い始めて、純は、外見がクールに見えるだけで、結構いい奴なんだって分かってきた。




実は結構尽くしてくれてるんだな。無愛想だから、今まで気が付かなくて、ごめんね。



「箱根旅行、楽しみだよ、私」



「泊まり?それとも日帰り?」

ちょっと、間をおいて、純が聞く。



再会してから、キスもしてない私たちだから、とまどった。



「泊まりなら、山のホテルにしない?あそこ、家のご用達なの、子供のときから良く行ってる。食事も美味しいし、温泉でゆっくりできるし、景色最高だよ」




「山のホテルかあ、わかった。親には、ゆいと泊まりに行くっていっとくよ」



温泉と食事につられて、思わず了承してしまう私。でも、いい機会だよね、きっと。




「ふふふ、温泉付きの部屋取っちゃお」



「わあ、なんか、やらしー、純ちゃん」


M大のことも忘れてはしゃいでしまった。
















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