男嫌いの姫様の冒険記
サダックという奇妙な男
【第一話】

(1)

「お母様……やはり私は結婚をしなくてはならないのでしょうか?」

少女がとても小さな頃に母親に投げかけた素朴で深い言葉。

その問いかけは母親の優しい言葉で一刻は安らぎを覚え安心に包まれる。

でもそれは、一刻だけの安らぎ。

少女は時が経つにつれ、身体が成長していくにつれて、幾重にも重なっていく、
……心の休まらない、女性を自覚していく事への悲しきかな不安。

大人に近づくにつれ迷走を日増しに繰り返す日常。

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