御予約ありがとうございます。
「幼馴染みで家も隣り同士。おまけに名字も一緒。こんな運命的な話はねーぞ?まるでベタな恋愛漫画かドラマじゃねーかよ。」

昼休みの屋上。

クリームパンを頬張りながら、牛乳片手に僕に言うヒデ。

中学校からの友達で、本名は水沢秀(しゅう)。僕が間違って呼んだので、それからはずっと『ヒデ』だ。

「おまけに顔も可愛いし、頭もイイ。『天は二物を与えない』ないなんて嘘だよな!神様は不公平なことをするもんだよ。」

確かに…クラスでも人気者。運動神経もイイ。

…ん~四つか五つは与えられてんるんじゃないだろうか?

「おいっ、尋季!?」

「ん?」

「聞いてんのか?ボーっとして。」

「…聞いてるよ。」

ヒデは続ける。

「お前はイイな!ってことだぜ?ホントに幼馴染みってのは幸せなことだよ。俺なんて幼馴染みは男!その時点で『お話はお終い』じゃねーかよ。」

「家は隣じゃねーし、名字は読み方が違うっつーの。それにクラスだって違うだろ?」

「んな細かいコトはイイんだよ…!」

昼休み、ヒデはずっとグチグチ言っていた。
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