あなたを待っている
『たなくんに確認してもらわなくてもいい!自分で決めるもん。次に誘われたらOKするもん。子供じゃないもん。』

私は、たなくんに子供扱いされた上に、さらに嫉妬もしてもらえなかったことにショックを受け、たなくんの腕をバシバシと叩いた。

『そういうとこが子供だって言ってるの!』

たなくんが私の振り上げた手を掴む。

たなくんに掴まれた手首が熱を持つ。

ドキドキも止まらない。

『どうせ私は子供ですよ。たなくんの彼女みたいに、キレイで仕事もできて性格もいい女じゃないし…。』

たなくんは、私の言葉に何も答えない。

『どうせ子供だもん…。』

自分でそう言ってから、悔しくて悲しくてツラくて涙が出てきた。

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