学園世界のイロジカル
「なんでナミが関係ないんですか?

2人一気に失踪したじゃないですか」



「…あの2人に関わりがあるとは、どう考えても思えねえ」




「でも、確かに分かるかも。

あの2人、柊伝いで仲がいいみたいな雰囲気だったよね…」




お互い呼び方も"天草"に"服部"。



2人きりでいることも、もちろん見たことがない。





「じゃあ、ナミはどこに?」



「…俺だってかなり調べてみた。

そしてナミは多分…ここにいるはずなんだよ」



私たちの手から一度ポイセを取り、操作する。


再び見せてきた柊のそれには、半世界の地図があった。




この赤いピンは……



ナミの、居場所?




「…なんで分かったんですか?」



「俺のハッキング能力ナメんなよ、一種の犯罪だけどまあ管理委員会No2の許しは得ている。

捜査協力という名目だけどな」




さすが柊!


コンピューター系に関しては零よりも詳しいんじゃないかな?




「それで…ここは?」



赤いピンが邪魔で読みづらいな…


えっと…ここ、はぁっと…




「……って、え?」



「…嘘、ですよね…」



「嘘じゃねえ…あいつのポイセは、確かにそこにある」




赤いピンが刺さっている場所、


そこは……




「…王、城……!?」




< 322 / 533 >

この作品をシェア

pagetop