学園世界のイロジカル

3.誓い

暗い暗い闇の中




紺色のロングコートを羽織った烏は、その闇へと消えていった……










「………起きて、2人とも」




路上に倒れている2人の体を交互に何度も揺らす。



と言っても、私も今起きたばっかりなんだけどね。




…寒い。




そりゃそうだ、まだ初夏にもなってないぐらいの夜中の外だよ…?




パーカーをぎゅっと抑える。




……龍矢のことは1回忘れて、今は2人を早く起こそう。





「………ん……」



「零…!」



「…?さ、む……

…椿?ここって……」



「分からないけど、龍矢と会う前のところで倒れてたっぽい」




すぐにその隣でもん〜、という声が。


柊もうっすらと目を開け、起き上がる。




「…龍矢……は、いねえか…」



柊はすぐに現状を察したらしい。


ちょっと寂しそうな顔をしながら、両腕をおさえた。



「…にしてもさみいと思ったら、今深夜の2時だってよ。

何時間寝てたんだよ俺ら…ま、ここ人通り少ねえしなぁ」




立ち上がって、お互いの家を目指す。



ここからは私と零の家の方が近い。そのまま進めば柊の家の方にも行ける。



なんだか雰囲気的に、私たちを送ろうとしているみたい。



「…風邪になったらあれだしな、1回寝よう…

明日っつーか、今日はゆっくり休め。

明日また今後について考えるぞ」




柊のその言葉から、私たちの間に大した会話はなかった。


なにか会話を始めたかったけど…


……そんな笑いあえる雰囲気じゃない。







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