学園世界のイロジカル
体力には昔から結構自信があるもので。



城下町は城下町でも、人が少ない方向にがむしゃらに走ってゆく。





2、3分ずっと走って…「もう大丈夫だろ」という柊の言葉でストップした。





「…いやぁ、やっぱ2人は面白いなぁ!」




ニコニコニコニコしながら龍矢が、汗ひとつかかない清々しく言った。



私、少し汗かいてるのに…さすが、とでも言うべきか。


隣にいる柊も全く疲れてなさそうだった。




龍矢はともかく、柊は室内職なのに…なんでそんなに体力あるんだろう。





「あ、あれ零じゃねーの?」




奥のほうから、すっごい速さでこちらに向かってくる…零。



え、予想以上に早いし速い!零こそ勉強しかできないと思ってたら…運動もいけるの!?





「…椿。なにしてくれてるんですか…!?」



「ま、まあまあ落ち着いて…!」





絶対怒ってる…すっごい眉間にしわが寄ってるもん!



見た目もガッツリ不良だから、まるで脅されてるみたいだし…!




2人に助けを求めるように目で訴えてみても、自業自得だとでも言うように首を横に振ったり、肩をすくめてみせた。






ちょっと、私が2人を助けたからこうなったんですけどー!





「もっと他に助け方あっただろ」



「本当ですよ…あのあとポイセ奪われかけたんですからね…!?」



「あー、たまにあるよねー。番号とか知りたいんだろーねー」





たまにあるの、そんな窃盗っぽいこと!?



イケメンって大変だなぁと思いながら零をなだめていると、柊がきゅうに顔をしかめた。







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