鬼呼びの花嫁




新しい学校へと歩いてく。
学校が近くて歩いても15分くらい。

家を出ると、隣の家の門が開いて高級車が潜った。


「お隣さん、すごい家なんだ」

出てきた車は大臣でも乗るような黒塗り。しかも、制服を着た運転手。
門から見えた敷地内は日本庭園。

そのまた隣の家もすごく立派な家が建っててステキだった。


歩くこと15分。

わたしが通ってた高校とは違う西高を見上げた。

超有名高校って…ついていけるかな……


「天宮つばきさんですね」


校舎に入る前で戸惑っていると声を掛けられた。


「はい、あの。今日から編入します。よろしくお願いします」

「すぐにわかりましたよ。あ、校長室はこちらです。案内します」

学校の先生かな?

先生の後ろをついていくと、すれ違う男子生徒が驚いたようにわたしを見た。


「どうぞ」

通された部屋にはすでに3人の先生がいた。



< 2 / 59 >

この作品をシェア

pagetop