クールガールと獣《ケダモノ》くん
昼休みに学校に登校した。

「クールガールさーん!クールガールさんいるー?」


教室に入ろうとしたら、
誰かが私を呼んでいた。



教室の入り口にいたのは、白金…で…
ピアスだらけ
長身の男。


だれ?


こんな人知らない。


「あの、私に何か?」


くるりと振り向いたその人は、私の顎を掴んだ。


そしてぐいっと近づいてきて…


「へえ、あんたがクールガール?」


「だから何?」


「可愛いね。」


「それはどーも。
用がないな………」


"用がないなら帰れ"


そう言いたかったのに
言わせてくれなかった。



何故なら口をふさがれていたから。


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