俺様男子と無口な男子、キミならどちらを選びます?





「━━ほほぅ…」



「………」



ゾワッ!!!



寒気がする。



それほど、この二人の喧嘩はいつも凄いものになる。



誰も手出しできないくらいに。



「お、おい!!また空海と杏李が喧嘩するらしいぞ!」



ザワザワザワ…



いつもこんな感じ。



この二人の喧嘩となると、野次馬の量がハンパない。



「来いよ…」



クウはアンちゃんの方に指を動かし、煽った。



でも、いつもならアンちゃんがその煽りに乗って喧嘩になるのに、今日は違った。



「…ハルちゃん…いる…お前みたいなバカと…付き合ってる暇は…ない…」




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